紫外線対策の基礎知識|SPF・PAの意味と一年を通した考え方
日やけ止めのパッケージに並ぶSPFとPAの表示。数値が高いほど良いと考えがちですが、実際には使用シーンと塗り方のほうが重要です。まずは指標の意味から確認します。
この記事の比較基準
- 指標の理解
- SPFとPAがそれぞれ何を示すかを知る
- シーン適合
- 生活シーンに合わせて数値を選び分ける
- 塗布量
- 必要な量を守り、塗り直しを前提にする
- 併用
- 帽子・日傘・衣類など塗る以外の方法も使う
紫外線について押さえておきたいこと
紫外線は太陽光に含まれる波長の一部で、季節や天候にかかわらず地表に届いています。曇りの日や窓のある室内でも影響を受けることがあるため、屋外に出る時間があるなら通年での対策が基本とされています。
SPFが示すもの
SPFは、主に肌が赤くなるタイプの日やけ(UVBによるもの)を防ぐ効果の程度を示す指標です。数値は所定の試験条件のもとで測定されており、実際の使用では塗る量が試験条件より少なくなりがちです。そのため、表示どおりの効果を前提にせず、こまめな塗り直しを組み合わせることが現実的な対応になります。
PAが示すもの
PAは、肌が黒くなるタイプの日やけ(UVAによるもの)を防ぐ効果の程度を、+の数で示す指標です。+が多いほど防止効果の程度が高いことを表しますが、こちらも所定の試験条件に基づく表示です。
生活シーンごとの考え方
- 屋内中心で、通勤や買い物で短時間だけ外に出る日。
- 屋外での活動が数時間続く日。
- 海や山、雪上など、照り返しが強い環境。
- 汗をかく場面や、水に触れる場面が想定される日。
シーンによって必要な表示や形状は変わります。1本ですべてをまかなおうとせず、日常用と屋外用を分けておくと、塗り直しの手間も含めて無理がなくなります。
塗る以外の方法
- つばの広い帽子や日傘を使う。
- 紫外線対策をうたう衣類やアームカバーを併用する。
- 日差しの強い時間帯の外出を調整する。
- 屋外では日陰を選んで移動する。
向いている考え方・慎重に考えたいケース
- 向いている:日常用と屋外用を分けて用意できる人。
- 向いている:塗り直しができる形状を持ち歩ける人。
- 慎重に:高いSPFの製品だけを用意して塗り直しをしない使い方。
- 慎重に:赤みやヒリつきが出た場合。使用を中止し、状態が続くなら相談してください。
よくある質問
- Q. 曇りの日も日やけ止めは必要ですか。
- A. 紫外線は天候にかかわらず地表に届いています。屋外に出る時間があるなら、天候で判断せず習慣にしておくほうが管理しやすくなります。
- Q. SPF50なら塗り直さなくてよいですか。
- A. 数値にかかわらず、汗や摩擦で落ちることがあります。屋外にいる時間が長い日は、こまめな塗り直しを前提にしてください。
- Q. 室内でも必要ですか。
- A. 窓から入る光の影響を考える人もいます。一日中室内にいる日まで必須というわけではないため、生活に合わせて判断してください。
- Q. 日やけ止めだけで紫外線を完全に防げますか。
- A. 完全に防ぐものではありません。帽子や日傘、衣類などを組み合わせるほうが現実的です。
参考にした情報源
- 環境省(紫外線環境保健マニュアル)— 紫外線の性質や生活上の対策について確認する際の一次情報です。
- 厚生労働省(化粧品の表示・SPF/PA表示の取扱い)— SPF・PA表示の測定方法や表示ルールを確認する際の情報源です。


